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古唐津 Archive

唐津焼の魅力について

唐津焼は、「砂目(すなめ)」と呼ばれる粗くざっくりとした土味と渋い色調が特徴です。
これが素朴さ、温かさ、力強さという唐津焼の魅力ですね。

唐津焼は「使われることで完成する」焼き物であると言われています。それは、唐津焼が料理を盛ることで完成する芸術品であり、"用"のための器であること、また、使うほどに土色が変化し、貫入(釉薬に発生するヒビ割れ)が入ることで味わいが増し美しくなる、ということを意味します。

唐津に限らず、器は生きています。心から心に、使われつつ、愛されつつ、人を和ませ、もくもくと働き、そして育てられていきます。

大切に愛され使われている器は、本当に和やかな姿になりますね。貫入(釉薬上に入っているこまかいヒビ)も柔らかな風合いを醸し出していきます。

器たちは日々使うことで、育ちます。
土がしまり、しっかりと頼もしくなり、ますます使うのが楽しみになりまよね。

器たちと過ごす日々は、誰にとってもかけがえなのない時間です。
器と話をするように、日々、器を使ってください。
そして、土の暖かさや、手触りを確かめながら、器たちと楽しんで付き合ってください。

使い込んだ汚れやシミなどの変化を楽しみながら、あなたの使い方でしか生まれない、世界にひとつの器を育ててください。
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写真は「灰釉茶碗(奥高麗)銘『瑞雲』」1590~1610年代の茶碗です。
今使っている茶碗も400年後にはこのようになるといいですね。

古唐津に魅せられて

唐津焼の起源は明確ではありませんが、唐津は古くから対外交易拠点であったため、安土桃山時代頃から陶器の技術が伝えられていたといわれ、室町時代の末頃には既に岸岳城下で高火度の施粕陶器が焼かれていたと考えられています。
文禄、慶長の役以後、多数の陶工達が渡来してからは唐津焼は黄金時代をむかえますが、陶石の発見にともない、陶器から磁器へと生産が移るようになってしまったようです。
西日本では一般に「からつもの」と言えば、焼き物のことを指すまでになり、とりわけ桃山時代には茶の湯の名品として知られ、「一楽二萩三唐津」などと呼ばれ、唐津焼は人々の日常生活の雑器の需要にこたえ、また茶人の間で、茶陶として高い評価を受け続けてきました。

そのような唐津を「古唐津」と呼んでいます。
「古唐津」や「唐津焼」は「絵唐津」、「黒唐津」、「青唐津」などたくさんの種類や、「叩き」、「蹴轆轤」などの技法があり、たくさんの見所があって魅力もたくさんあります。

このblogでは、「古唐津」の魅力や、唐津焼きに関すること、また日常の出来事などを綴って行こうと思います。

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