Home > 古唐津 > | 陶芸 > 唐津焼の魅力について

唐津焼の魅力について

唐津焼は、「砂目(すなめ)」と呼ばれる粗くざっくりとした土味と渋い色調が特徴です。
これが素朴さ、温かさ、力強さという唐津焼の魅力ですね。

唐津焼は「使われることで完成する」焼き物であると言われています。それは、唐津焼が料理を盛ることで完成する芸術品であり、"用"のための器であること、また、使うほどに土色が変化し、貫入(釉薬に発生するヒビ割れ)が入ることで味わいが増し美しくなる、ということを意味します。

唐津に限らず、器は生きています。心から心に、使われつつ、愛されつつ、人を和ませ、もくもくと働き、そして育てられていきます。

大切に愛され使われている器は、本当に和やかな姿になりますね。貫入(釉薬上に入っているこまかいヒビ)も柔らかな風合いを醸し出していきます。

器たちは日々使うことで、育ちます。
土がしまり、しっかりと頼もしくなり、ますます使うのが楽しみになりまよね。

器たちと過ごす日々は、誰にとってもかけがえなのない時間です。
器と話をするように、日々、器を使ってください。
そして、土の暖かさや、手触りを確かめながら、器たちと楽しんで付き合ってください。

使い込んだ汚れやシミなどの変化を楽しみながら、あなたの使い方でしか生まれない、世界にひとつの器を育ててください。
1-kokaratue2-008.jpg
写真は「灰釉茶碗(奥高麗)銘『瑞雲』」1590~1610年代の茶碗です。
今使っている茶碗も400年後にはこのようになるといいですね。

Comments:0

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://blog.kokaratu.com/mt/mt-tb.cgi/3
Listed below are links to weblogs that reference
唐津焼の魅力について from 古唐津に魅せられて

Home > 古唐津 > | 陶芸 > 唐津焼の魅力について

Search
Categories
Links
Feeds
Photos

ページ上部へ戻る