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第93回再興院展(北九州リバウォーク)を見てきました。

  • Posted by: 胡蝶楽群遊
  • 2009年4月19日 00:33
  • 日本画

昨日、北九州美術館分館(リバウォーク北九州5F)で開催されている第93回再興院展をテープカットの10時から17時までとっぷりと浸ってきました。
再興第93回院展.jpg
開会式を松尾敏男先生始め関係者がカットして開場しました。久しぶりにテープカットから見に行きました。
ほとんどの人が順路順に見ていくので混雑するため、私はいつも順路の最終箇所から見ていきます。こうするとゆっくりひとりで見ることができていいです。
特に最終室は地元の作家とか初入選の人の作品が展示しているので参考になります。
展示室は5階と4階に展示しているのですが、11時から松尾先生の「美術後援会」があり、作品解説を1時間聞きました。
いつも思いますが、先生は大正15年生まれの83才ですが元気でいて、言葉もはっきりされているし、姿勢も歩き方もしっかりされています。頭も低く、挨拶すれば、きちんと挨拶を返してくれます。すばらしい方です。30年前に初めてお会いした時からはずいぶん話し方も穏やかになっておられました。

スライドで出品作品を約20点ほど説明されていました。
内容は後ほどまとめようと思います。

12時過ぎまで説明会があって、昼食をリバウォーク北九州地下で「鳥カツ丼」を食べたのですが、鳥の専門店のカツ丼でしたが、ずいぶん待たされたのですが、なかなかおいしかったです。

13時からは松尾敏男先生と那波多目功一の日本画研究会に出席しました。
約40名の方の作品を15時30分まで1点ずつ批評されていました。
この研究会での先生の解説が、「さすが、着眼点が違う。」というのを毎回感じさせてくれます。
これを聞きたいがために、初日に展覧会を見に行く価値があります。
私も、25年位前に先生にこの研究会で絵を見て頂いてそのときにいわれたことが今でも私の作品づくりの根底にあります。

10分ほど時間が残ったので、先生の学生時代の話、戦時中の絵の話など貴重な話を聞くことができました。
その中で、「自分が炎の絵を描きたいと思っていたときに、空襲があり、逃げないと行けなくなってお兄さんと逃げていて、それでも燃えさかる炎をスケッチしたくなって、立ち止まってスケッチをした。兄は仕方なく見守ってくれていた。今でもそのスケッチブックを大切にもっている。」という話を聞いて、目頭が熱くなったことと、先生の絵に対する真摯な気持ちが伝わってきました。文章が下手なので旨く伝わらないのが残念です。

研究会のあと、ゆっくり17時まで作品を見てきました。解説の後に作品を見るとまた感じ方が違ってきます。
それと作家の考え方などが伝わってくるようになってきました。
残念なのは、作品数が東京に比べて少なく、作品集に載っている好きな作品がきていなかったのが残念ですね。会場が狭いので仕方がにのですがもっと多くの作品を見たかったです。東京に見に行ければ一番いいのでしょうが・・・。

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日本美術院は、横浜出身の岡倉天心が中心となって1898(明治31)年に創立した日本画の研究団体です。日本美術の伝統を維持しながら、自分たちの時代の新しい美術を開発、樹立することを目指して意欲的に活動し、当時の日本画壇に清新な息吹を与えました。

1906(明治39)年から1913(大正2)年の間、日本美術院の研究所は上野の谷中から茨城の景勝地五浦に移りますが、1914(大正3)年、前年に没した天心の志を受け谷中にて再興。横山大観を中心に、下村観山、今村紫紅、速水御舟、安田靫彦、小倉遊亀、片岡球子など近・現代日本絵画史を彩る俊英が多く輩出されました。このように日本美術院は、創立から110年を迎えた今もなお、日本画壇の中心的な団体として活躍を続けています。

再興院展は、1914年以来続く日本美術院による日本画の公募展です。毎年9月の東京展を皮切りに、全国を巡回し、岡倉天心の出身地である神奈川・横浜での開催は今年で22回目を迎えます。神奈川はこれまで、また現在も多くの作家がアトリエを構えてきた土地です。この山海の自然豊かで奥深い文化の風土は、現在も平山郁夫、松尾敏男、伊藤髟耳ら県内ゆかりの作家たちに愛され、さらには次代の作家たちへと受け継がれています。

本展では、同人作家32点をはじめ、受賞作品、および神奈川県出身・在住作家の入選作品を含む総計88点を展覧いたします。現代日本画の精粋の数々をご覧いただける、またとない機会といえるでしょう。
歴史と伝統を誇る日本画の展覧会「再興第93回院展」が17日、小倉北区室町、北九州市立美術館分館(リバーウォーク北九州5階)で始まっています。5月10日まで開催されています。

 全国14会場で巡回展示され、九州で唯一の開催です。
79年の第63回以来、戸畑区の市立美術館で毎年開いていたが、昨年から分館に移っています。

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ここのページに受賞作品が載っています。
http://www.iai-artgallery.com/akiten/93inten/index.htm

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