- 2009年4月26日 22:51
- 木工
「最近看板はどうなったのですか。」という問い合わせが数人からありました。
ブログを見た下さっているのかと思うと嬉しくなりました。
今日現在の看板の状態です。
前回「しかし、何となく木の表情が堅いです。」と思ったので回りを柔らかく彫り始めました。
それが・・
彫っていくと、今まで黙っていた"木"が語り始めました。
この感覚はちょっと理解しがたいと思いますが、
文字の部分を彫っていると「回りも彫ってください。」「私のところも削ってください。」
「そちらがそのようにするのならこっちもお願い。」みたいな声が聞こえてきて
止めどなくノミが動き出します。
毎日、もう止めなさいと言われるまでノミを打ち続けています。
もう数万回ノミを打ち続けたのではないでしょうか。
それでも"木"が「もういいよ。」と言うまでもう少しのような木がします。
こういう感覚も"芸術家の性(さが)"なんでしょうね。
松尾敏男先生が言われた"絵描きの性(さが)"もわかるような気が致します。
陶器や絵と違って落款やサインを入れられないので自分のマークを
彫り込みました。
茶碗に入れているサインと同じデザインにしてみました。
連休中には完成すればいいな。
でも友人たちの個展も見に行くし、陶器市もあるのでどうなることやら・・・
それでも毎日こつこつ続けることが何よりも大切です。
全く、看板とは関係ないのですが、今日日本画のグループ展を見に行ったら
思いがけない人たちと会いました。
特に1つ上の日本画の先輩に会って色々話を聞きました。
また一つ絵の深さを思い知ることになりました。
この話も後ほど。
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